12月21日に発売される拙著「下町ボブスレー 僕らのソリが五輪に挑む」(奥山 睦著 日刊工業新聞社)

出版社のサイトに目次内容が掲載されましたので、このブログでもお知らせ申し上げます。
2011年9月~2013年12月まで、プロジェクトが歩んできた軌跡を忠実に追っています。
また約50社の町工場を訪ね歩いて情報収集したほか、多くのイベントに私自身がボランティアとして参加し、プロジェクトメンバーと一緒に汗を流しながら書いてまいりました。
約1年間の執筆期間をかけ、熱い「職人魂」を受け止め、丁寧につくってきた一冊です。
ぜひ、お手にとってご覧いただけましたら幸いです。

【目次】
第1章 それは2枚の書類から始まった
・たった一人の大田区職員の思いからスタート
・童夢カーボンマジックとの出会い
・キックオフミーティング開催で課題が明らかに
・ランナーの開発に東大大学院の支援を得る
・童夢でソリの構造確認を行う
・風洞実験で空力特性を確認
・「下町ボブスレー」プロジェクトを世間に公表
・開発状況報告会で仲間集めに奔走
〈コラム〉
・ボブスレーの機構と歴史

第2章 わずか10日間で150点の部品が集まる
・町工場によるボブスレー製作がいよいよ開始!
〈1号機製作秘話〉
・追加の加工要請に応えて自分を磨き、伸ばす(大野精機)
・モノの移動が非効率でも溶接品は全部面倒を見る!(フルハートジャパン)
・寸法精度の厳しい部品加工にあえて名乗りを上げる(エース)
・ ランナーを支える赤いブラケットに世界への飛躍を懸ける(松浦製作所)
・ 下町ボブスレー試作第1号機完成へ!

第3章 思いは確信に――長野でレコードを叩き出す!
・試走への最終調整
・下町ボブスレーがついに氷上デビュー
・試走2日目に全日本選手権のタイムを上回る快挙
・全日本選手権に向けての改修
・初出場の全日本選手権で優勝!
・男子チームによるテスト滑走

第4章 男子2人乗り用の2・3号機開発に向けて
・日本連盟との包括協力協定締結で動き出す
・ソチワールドカップを視察
・ノースアメリカカップ出場に向けた1号機の改造
・2号機製作説明会に約100社が集まる
・初の海外レース参戦!
・経験を糧に新たな解を引き出した2号機構造設(東レ・カーボンマジック)
・ 限られた条件の中でベストな空力解析に臨む(ソフトウェアクレイドル)
・ソチオリンピックを見据えた選手発掘へ協力
・2・3号機製作発注会で新型ソリの仕様を発表
〈コラム〉
・下町ボブスレーと地域活性化

第5章 2度目の夏、2・3号機製作が始まる
・五輪を目指す本丸のソリを仕上げる
〈2・3号機製作秘話〉
・基準出しに長年のノウハウが活きる アクスル粗加工(東蒲機器製作所)
・最後に残った図面を引き受ける 対応力で仕上げ加工を担当(大野精機)
・いきなりの練習用台車作成からアクスル部品の溶接まで(師岡鈑金製作所)
・普段は経験のない社外図面を読みこなして10部品を製作(大肯精密)
・新たな加工プログラムをつくる勉強の場として部品加工に挑戦(上田製作所)
・得意の精密深穴加工でフレーム製作に貢献(協福製作所)
・連携を支える町工場の横顔(信成発條製作所、カシワミルボーラ、三陽機械製作所、イデ、マゲテック、富士セイラ)
・悲願の国産ランナー製作(東京大学大学院、栄商金属、ミツトヨ、ムソー工業、関鉄工所、生田精密研磨、上島熱処理工業所)
・カルガリー戦に向けた改修
・特急の改修に次ぐ改修、新規部品製作を取り仕切る(フルハートジャパン)
・ボブスレー日本代表候補選手と下町ボブスレー2号機を披露

第6章 五輪への挑戦権
・ボブスレー日本代表男子チーム・北米遠征へ
・下町ボブスレー2号機が初滑走
・本当のドラマはここからだ!
・威信をかけた改修へのシナリオ
・未来を切り拓くための布石


下町ボブスレー 僕らのソリが五輪に挑む-大田区の町工場が夢中になった800日の記録-/奥山 睦

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